【読書ログ】憲法で読むアメリカ史(阿川尚之著)

読書ログ
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以前に以下の回でご紹介した本と、同じ著者。

建国期から二十世紀に至るまでのアメリカ史を、憲法の視点から丁寧に追った一冊です。

憲法の制定・修正と解釈の歴史、連邦政府と州政府の関係性や、合衆国における司法(特に最高裁)の位置づけの変遷が、時代背景の説明を交えつつ詳細に語られています。

アメリカ憲法そのものを学ぶ前に制定経緯をざっくり掴んでおければ、という軽い気持ちで読み始めたのですが、予想以上に内容が濃い、深い。

制定・修正そのものの経緯よりも、その解釈の変遷を判例を通じて読み解く記述が多く、また一つ一つの判決について、複数の判事意見やその他政治家の影響などが詳述されており(人名も次々に出てくる)、完全に無知な状態で挑んだ私は、新情報の割合が多すぎて終始目が滑りっぱなしでした。反省。

少し話が逸れますが、文章のうち全くの新情報(一読して理解ができないもの)の割合が3割を超えると、脳の処理が追い付かなくなって途端に投げ出したくなりますよね。私だけでしょうか。

読み手側の問題はさておき、本自体の構成は素晴らしく、アメリカ憲法についての理解を深めるには間違いなく役立つと思われます。全くの初学者の私は、一度アメリカ憲法の入門書(できるだけ簡単なもの!)を読んでから、再度2周目にチャレンジしたいと思います。

なお、初読にあたる個人的感想としては、一貫して人種問題(中でも黒人差別)がアメリカ憲法とその解釈に与える影響が綴られている点が強烈に印象的でした。アメリカにおける人種差別については当然意識していたものの、一国の歴史形成にこんなにも色濃い影響を及ぼすものなのか、と改めて学びになった次第です。

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